転職でおすすめの資格13選!有利になる理由や資格の選び方も解説
コラム記事資格は、ある専門分野の一定のスキルや知識があることを証明できるため、取得すると就職・転職活動を有利に進められることがあります。
資格取得によって転職市場での自分の価値を高め、より良い条件で転職したいと考えている人も少なくないでしょう。
この記事では、転職で有利になるおすすめの資格と有利になる理由を解説します。
転職活動を有利に進めるためにはどのような資格を取得すればよいか検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
転職で資格を取得するメリット
転職のために資格を取得すると下記のようなメリットが得られます。
- 独占業務ができる場合がある
- スキルアップにつながる
- 努力や志望度をアピールできる
それぞれのメリットについて具体的に見ていきましょう。
独占業務ができる場合がある
独占業務とは、資格を有していなければ実施できない業務のことです。例えば、医師、薬剤師、弁護士、公認会計士、税理士などの資格は、業務独占資格と呼ばれています。
業務独占資格を取得すれば、資格を持っていない人にはできない仕事ができるため、労働市場での価値が高くなります。
地位や収入が安定するため、転職だけでなく独立もしやすくなるといわれています。独立して開業したい人にとっても強みとなるでしょう。
スキルアップにつながる
資格取得は、自分のキャリアの可能性を広げるきっかけにもなります。
資格を通して得た専門知識を実務に役立てることができれば、仕事の幅を広げることができます。
例えば、企業が求めるTOEIC®︎スコアレベルを取得すれば国際的なビジネスコミュニケーション能力の証明になり、企業内の海外事業部門やグローバルマーケティング部門などで国際的に活躍できるチャンスが広がるでしょう。
努力や志望度をアピールできる
資格取得のために行ってきた努力が面接などで評価されるケースもあるでしょう。
例えば、難関資格を取得していれば、継続的に努力できる能力や目標達成のために必要なタイムマネジメント能力がある人だという印象を与えられる可能性があります。
また、転職先で求められる資格を積極的に取得することで、企業への志望度の高さをアピールすることができます。
目指す資格を選ぶポイント
資格取得はキャリア形成において有効な方法ですが、取得する資格が希望する転職先で実際に活かせるかどうかが重要です。
まずは転職後のキャリアプランを明確にし、それに合った資格を選ぶ必要があります。
希望する職種との関連度が高いか
取得を目指す資格が、希望する職種で実際に活かせるかどうかを確認しましょう。
希望する職種で実際に働いている人が、その資格を活用できているかどうか調査するのも一つの方法です。
転職では、専門性を示す資格が強みになる一方で、求められる職種と無関係な資格が多いと、場合によってはキャリアに対する明確なビジョンや専門性が欠如していると見なされる恐れがあります。
自分のキャリアプランに合った資格を選択しましょう。
難易度や希少性は自分にとって適切か
資格の難易度は、資格を選択する上で重要なポイントです。資格の難易度が高いほど資格取得のための学習時間も長くなる傾向があります。
転職のために資格を取得するにもかかわらず、資格学習に時間をかけすぎて転職活動がおろそかになってしまっては本末転倒です。資格取得のための学習時間が十分確保できるか、よく考慮する必要があります。
また資格の希少性も考慮しなければなりません。容易に取得できる資格であれば、希少性が低く、取得しても転職市場ではあまり評価されないかもしれません。取得する予定の資格はどの程度価値があるのかを見極めましょう。
IT系の転職におすすめの資格
IT系の転職を検討している人におすすめしたい資格を3つ紹介します。
特にIT系以外の業種から転職する際に、ITの知識を持っていることを証明することができるでしょう。
ITパスポート
ITパスポート試験は、情報技術の基礎知識を測る国家試験です。現在、IT基礎知識は業界を問わず必要不可欠なスキルです。
ITパスポートを取得すれば、ITの基礎知識だけでなく、経営や会計の基礎知識も習得できます。未経験からIT業界へ新たな一歩を踏み出したい人におすすめです。
基本情報技術者
基本情報技術者は、IT関連の製品やサービス、ソフトウェア開発に必要な専門知識を測る国家資格です。
試験ではプログラミングやアルゴリズムなどの知識が問われるため、入門レベルのITパスポートと比べると、より高度な知識が必要とされます。
基本情報技術者は、プログラマーや、プログラマーをマネジメントするシステムエンジニア、コーディングが必要なWEBデザイナーといった職種での専門性が証明できるので、IT業界での転職に有利な資格といえるでしょう。
応用情報技術者
応用情報技術者は、基本情報技術者よりも上位の国家資格です。実務経験が3年以上ある中級レベルのITエンジニア向けの資格であるため、ITコンサルタントやシステムエンジニアへの転職を目指す場合におすすめです。
試験ではプログラミングやアルゴリズム以外に、プロジェクトマネジメントや経営戦略に関する問題も出題されるため、技術面と経営面の双方の知識が求められます。
金融系の転職におすすめの資格
転職に役立つ金融系の資格には、様々な種類があります。銀行や証券会社だけでなく、監査法人や会計事務所、コンサルティングファームへの転職にも活用できる資格もあります。
特に難易度が高い資格は、受験資格や一定期間の実務経験を要する資格もあるため注意しましょう。ここでは、転職に役立つ金融系の資格を6つ紹介します。
日商簿記検定
日商簿記は、商業簿記の知識を測る試験であり、経済活動の基本となる会計処理のスキルが問われます。
3級では基本的な商業簿記の知識が問われ、初歩的な経理実務に役立ちます。未経験から経理職に就きたい人が最初に取得する資格としておすすめです
一方で、専門職として経理分野で働きたい場合は、より高度な知識と技能を証明する2級以上の取得が望ましいでしょう。2級以上を取得すれば、経理職、会計・税理士事務所、金融業界への転職に有利といわれています。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、個人や家庭の資産管理やライフプランに関わるお金の専門家です。
FP資格を取得することで、投資、保険、税金、不動産など、金融に関する広範な知識が得られます。ただし、転職活動で差別化できるのは2級以上といわれています。
特に金融業界においては、顧客に対する個別の財務相談や資産運用の提案を行う営業職の場合、FPの資格は大きな強みとなります。
顧客の信頼を得やすくなり、高度なアドバイスが可能となるため、転職市場においても重宝される資格といえるでしょう。
参照:日本FP協会「ファイナンシャル・プランナー(FP)とは」
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営に関する専門的なアドバイスを行う国家資格です。
経営戦略、マーケティング、財務管理など、企業経営に必要な幅広い知識を身につけることができます。
中小企業診断士資格を取得すると、経営コンサルティングについての専門性が高まり、特に中小企業を対象にした経営改善や問題解決の支援が可能となります。
そのため、経営コンサルタントを目指す人はもちろん、企業内でより経営のプロフェッショナルになることを目指す際にもアピールポイントとなるでしょう。
公認会計士
公認会計士は、企業の財務状況を精査し、信頼性を検証する専門家です。学歴、年齢、職歴を問わず受験できるため、医者や弁護士に比べて受験しやすい試験といえるでしょう。
会計の専門家であるため、様々な業種への転職が可能です。独占業務である法定監査をはじめ、会計・税務アドバイザリー業務に携わることができるため、公認会計士資格は先々のキャリアに非常に有利といえるでしょう。
税理士
税理士は、国家資格の中でも難易度が高い資格です。税務書類の作成、税務代理、税務相談は、税理士だけが行うことができる独占業務です。
資格取得には、まず受験資格を満たした上で税理士試験に合格する必要があります。さらに、試験合格後、通算2年の実務経験を積んで初めて税理士登録ができます。
参照:国税庁「税理士の登録」
USCPA(米国公認会計士)
USCPA(米国公認会計士)は、アメリカの各州が認定する公認会計士資格です。会計分野でグローバルに活躍したい人におすすめの資格です。
グローバルなビジネス環境で広く認知されており、海外での就職や転職、キャリアアップを目指す多くの人々にとって、価値のある資格です。
英語力とともに、会計、法務、財務など幅広いビジネス知識が求められるため、国際的なビジネス能力の証明にもなります。USCPA資格を活かして監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、外資系企業などで活躍する道が開ける可能性があります。
USCPAについて詳細を知りたい方は下記の記事も併せてご確認ください。
参照:アビタス「USCPAとは?魅力や取得後のキャリア・難易度・試験内容を詳しく解説」
■USCPA米国公認会計士)を取得するならアビタスで!
国際資格の専門校であるアビタスでは、転職におすすめの資格として紹介したUSCPA(米国公認会計士)をはじめとして、数多くの役立つ資格やスキルを提供しています。
特に、USCPAに関しては、講座を開講して以来6,000人以上の合格者を輩出しています。日本在住合格者の約3人に2人はアビタス卒業生です。
アビタスでは、オンラインでUSCPAの概要や活かし方がつかめる「USCPA説明会」を行っています。興味がある方は、まずは無料の説明会をご確認ください。
不動産系の転職におすすめの資格
不動産系の資格の中にも、転職で有利になる資格があります。ここでは、宅地建物取引士とマンション管理士の2つの資格について解説します。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産取引の際に必要な法的知識と実務スキルを証明する国家資格です。
宅地建物取引士には、不動産の売買や賃貸契約を結ぶ際の買主や借主への重要事項の説明業務などの独占業務があります。
また不動産業では、従業員5人につき1人の宅地建物取引士を事務所に設置する義務があるため、転職市場において優位性を確保することができます。
マンション管理士
マンション管理士は、マンションの維持・管理に関する専門家として、管理組合へのコンサルティングやトラブル解決のアドバイスを行います。
不動産業界でマンションのコンサルティング業務に従事する人に、特に推奨される資格です。マンション管理会社での需要が特に高く、資格があれば転職の際に優遇されることも多いでしょう。
参照:公益財団法人マンション管理センター「マンション管理士試験」
医療・福祉系の転職におすすめの資格
高齢化が進む現代社会において、医療・福祉系の資格の需要は今後も増すことが予想されます。ここでは、医療・福祉系に転職のおすすめの資格を3つ紹介します。
社会福祉士
社会福祉士は、高齢者や障がい者など支援が必要な人々に対して、専門的なアドバイスや援助を行います。
在宅ケアや有料老人ホームの数が拡大しており、社会福祉士の需要はますます高まっています。
福祉分野への転職を目指す人にとって、社会福祉士資格は大きなアドバンテージとなるでしょう。一方、直接介護サービスを提供する場合は、介護福祉士の取得がおすすめです。
参照:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験」
登録販売者
登録販売者は、ドラッグストアや薬局にて一般用医薬品を扱うことができる専門の資格です。店舗で第2類、第3類医薬品を販売することができます。
ドラッグストアや薬局は全国各地にあるため、特に医薬品の知識を有する販売員が不足している地域では登録販売者のニーズは高いでしょう。ただし登録販売者試験は都道府県ごとに異なるため注意が必要です。
資格取得後、通算2年以上の実務経験を積むことで店舗管理者としてのさらなるキャリアアップも見込めます。
実務経験がなく薬剤師資格を持たない人でも、この資格を通じて医薬品販売の道に進むことができるため、薬局やドラッグストアでの就職を希望する人には特に推奨される資格といえるでしょう。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックで、患者さんの受付、会計処理、診療報酬の請求作業(レセプト作成)、電話対応といった多岐にわたる事務作業を担います。
医療施設は全国にあるため、医療事務の需要も安定しています。
実務経験がない人でも、医療事務資格を取得すれば、医療の現場でのキャリアをスタートさせることができます。
一般事務職への転職におすすめの資格
一般事務職への転職を目指す際、企業が幅広く求める基本的なPCスキルや事務能力を証明する資格がおすすめです。どの業界でも必要とされる汎用性の高いスキルを証明し、事務職として即戦力をアピールできるでしょう。
ここでは、一般事務職への転職におすすめの資格を2つ紹介します。
秘書検定
秘書検定は、秘書になるための必須試験ではありません。一般的なビジネスマナーや社会人としての常識を習得したい人にもおすすめできる資格です。
接客スキルや対人コミュニケーション能力など、幅広い業務に役立つ知識を身につけることができます。
特に上級のクラスである準1級や1級は、秘書や事務職を目指す人々にとって自身のスキルを証明するための強力なツールとなるでしょう。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、Microsoft Office製品の高度な知識と操作スキルを証明するマイクロソフト公認の国際資格です。
MOS資格は広く業界に認知されており、転職市場においてもそのスキルが高く評価されるため、キャリアアップに有利な資格です。
Word、Excel、PowerPointといったアプリケーションの操作スキルを証明できるため、高いPCスキルが求められる経理や総務などの事務職において、実務能力があると評価されるでしょう。
自分の目指すキャリアに合わせて適切な資格を選ぼう
資格は、ある専門分野の一定のスキルや知識があることを証明できるため、取得すると就職・転職活動を有利に進められることがあります。
ただし、取得する資格が希望する転職先で実際に活かせるかどうかが重要です。まずは転職後のキャリアプランを明確にし、それに合った資格を選びましょう。
また資格取得には、難易度に合わせてそれ相応の学習時間と労力が必要になります。仕事をしながら取得を目指す場合は、仕事と両立できる現実的な学習時間を把握し、効率よく資格を取得しましょう。
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資格を取得することで、評価されやすくなり就職・転職活動を有利に進められるでしょう。
より市場価値の高い人材になるためには、資格と同様に会計知識も欠かすことができない知識です。資格と会計知識の組み合わせは、これからのキャリアの構築に役立つでしょう。
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