営業職を「やめたい・つらい」と感じる理由! 対処法やおすすめの転職先を紹介
コラム記事営業職には厳しいノルマや飛び込み営業があるケースがあり、ストレスやプレッシャーを感じている人も少なくありません。そのストレスやプレッシャーが負担となり、営業職をやめたいと感じる人もいるのではないでしょうか。
本記事では営業職を「やめたい・つらい」と感じる理由と対処法について解説します。また、おすすめの転職先もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
営業職をやめたい・つらいと感じる理由5選
営業の仕事をしている中で、やめたい・つらいと感じる場面は多くあります。
企業によっては営業職のノルマが厳しいケースがあり、「ノルマを達成しなければ」とプレッシャーを感じてしまうような場合です。
また、新規営業先開拓のための飛び込み営業を、ストレスに感じる人もいるでしょう。
ここでは、営業職をやめたい・つらいと感じる下記の理由を5つご紹介します。
- ノルマがきつい
- 飛び込み営業がつらい
- 仕事の拘束時間が長い
- コミュニケーションを取るのが苦手
- 成果に見合う報酬が受け取れない
ノルマがきつい
自身に課せられたノルマに対し、ストレスやプレッシャーを感じてしまう人もいます。
企業の経営活動を運営していくためには、利益を追求する必要があります。そのため、営業職を筆頭に、課せられたノルマを達成しなければなりません。
企業によっては営業職に対し厳しいノルマが課せられるケースがあります。
ノルマが厳しい場合、「ノルマを達成できなかったらどうしよう」「今月達成しても来月は達成できないかも」と日頃からプレッシャーに追われている状態になりかねません。
ノルマ達成のプレッシャーから強いストレスを感じてしまい、営業職をやめたいと考えてしまう人もいるでしょう。
飛び込み営業がつらい
配属先の営業方針によっては、飛び込み営業を行う場合もあります。
飛び込み営業では初対面の相手から怒鳴られたり門前払いされたりすることもあり、精神的な負担を感じる要因の一つになります。
負担を感じるような経験が何度も続くと、営業職をやめたい・つらいという気持ちになってしまうでしょう。
仕事の拘束時間が長い
営業職は、顧客対応のために残業や休日出勤をするケースが多い職種です。
業務時間外に顧客との会食や商談の予定が入る日も多くあるため、仕事の拘束時間が長くなりがちです。
プライベートの時間が削られ、趣味や家族との時間が制限されてしまうことも多くあり、休息のための時間が持てないと感じている人もいるでしょう。
コミュニケーションを取るのが苦手
営業職はコミュニケーション能力が必要な職種です。
しかし、コミュニケーション自体が苦手な中で営業に配属されたという人もいるでしょう。
また、自身はコミュニケーション自体に苦手意識がない場合でも、顧客の中にはコミュニケーションがうまく取れない相手もいるかもしれません。苦手な顧客から会食を誘われた時に断れず、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
コミュニケーションに関わるストレスから、営業職自体をつらく感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
成果に見合う報酬が受け取れない
営業職の場合、仕事量・拘束時間と給与が釣り合っていない状態になってしまうケースもあります。
例えば、日々の残業のほか、顧客との都合が優先となり会食や商談などで仕事の拘束時間が長くなる傾向があります。
プライベートの時間が犠牲になり、心身ともに疲弊してしまった場合、営業職をやめたいと感じてしまう要因になりかねません。
プライベートを犠牲にしている状況で、「ボーナスが少額」「インセンティブが見合わない」など正当な報酬が発生しない場合もあります。
正当な報酬が受け取れない場合、やめたいと感じる人もいるでしょう。
営業職をやめたいと感じた時の対処法
営業職をやめたいと感じた場合でも、すぐにやめられない人もいます。そういった場合、次のような対処法を実践してみてください。
- やめたいと思う理由を明確にする
- 解決方法がないか探ってみる
- 営業職で培ったスキルを確認し、自身の市場価値を把握する
ここでは、それぞれの対処法について詳しく解説します。
①やめたいと思う理由を明確にする
営業職をやめたいと思う理由を明確にします。
「ノルマが厳しい」「報酬が見合わない」など、やめたい理由を見つめ直してみましょう。
やめたい理由が営業職特有のものによるのか、他の職種でも起こり得る可能性があるものかを明らかにすることがポイントです。
理由をメモなどに書き出しておけば、転職をする場面でも役立つでしょう。
②解決方法がないか探ってみる
理由を明確にしたら、退職以外に解決方法がないか探ってみましょう。
具体的には次のような方法が考えられます。
- 社内異動
- 業務効率化
- 人間関係の改善
やめたい理由がノルマや報酬の場合、上司に相談するのも一つの手です。
また、社内の同僚や家族・友人など信頼できる相手に相談すると、客観的な意見が得られる場合があります。自分では気づけなかった対処法を発見できるかもしれません。
③営業職で培ったスキルを確認し、自身の市場価値を把握する
現在の環境・状況では解決策がないと判断した場合、転職を考えるのも有効です。
そういった場合、営業職で培った自身のスキルがどのくらいの市場価値を持つのかを把握しましょう。
営業職はコミュニケーション能力だけでなく、問題解決力や交渉力、傾聴力など様々なスキルを習得できる職種です。
加えて、顧客との取引において、顧客の潜在的なニーズを発見し、解決策を導くといった営業経験も自身の市場価値につながります。
営業職で身につけた経験は、転職活動でも活かしやすいでしょう。
営業職経験者におすすめの職種5選
異動や転職を考えているものの、どの職種がよいのか分からないという人もいるのではないでしょうか。
営業職で培ったスキルや知識を活かせる、おすすめの職種は次の5つです。
- 経理
- 人事
- マーケティング
- 販売
- 営業事務
それぞれの職種について詳しく見ていきましょう。また営業からの転職についてさらに知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:営業から転職
経理
経理職でも、社内・社外との調整業務が発生します。営業職で培った顧客との調整業務の経験は経理の仕事にも役に立つでしょう。
なお、経理職では会計知識も求められます。そのため、経理職として異動・転職する場合、事前に会計知識を身につけておく必要があります。
人事
人事は採用や教育など従業員と直接関わる職種であり、営業職で身につけたコミュニケーション能力が活かせます。
加えて、営業職では自身で顧客情報を管理するケースもあるでしょう。従業員の個人情報を適切に管理しなければならない人事職では、情報管理能力も役に立ちます。
マーケティング
マーケティングは商品の魅力を分析し、その商品を求めている相手に届ける職種です。
商品の魅力を的確に伝える能力が求められるため、営業職で身につけたプレゼンテーション能力が役に立ちます。
営業職では商品を売るための仕組みづくりから販売までの知見が養われるため、より多角的な視点から商品の魅力を伝えられるスキルが培われます。
販売
販売は営業と同様に商品を販売する職種で、営業職として様々な顧客と接してきた経験を活かすことが可能です。
販売職の場合、顧客がもともと商品に興味を持っているパターンが多いため、成果に結びつく可能性も高くなるでしょう。
営業事務
営業事務は、営業の仕事をサポートする職種です。
自身の営業経験を活かして他者のサポートをすることで、営業担当により良い業務環境を提供できます。
基本的に顧客と直接やり取りをするのは担当者が不在の場合の連絡のみなので、営業職で感じるストレスやプレッシャーは感じにくいでしょう。
営業職から会計系職種に転職した人の声
数字を意識する営業職の特性を活かして、営業職から会計系の職種に転職した人も多くいます。
ここでは、実際に営業から会計系の職種に転職した人の声をご紹介します。
【アンケート概要】
調査時期:2023年10月30日~2023年11月2日
回答数:30件
調査手法:インターネット調査
調査対象:営業職から会計系職種(経理など)に転職した方
調査実施:インターネットリサーチ会社
1人目は営業から経理に転職した方です。
項目 | 回答 |
転職時の年代/現在の年代 | 30代/30代 |
営業職をやめたいと思った理由 |
|
会計系職種に転職した理由 |
|
会計系職種への転職で役に立った営業経験・スキル |
|
営業から会計系職種に転職する際に役に立った資格 |
日商簿記3級 |
2人目は退職し、独立した方です。
項目 | 回答 |
転職時の年代/現在の年代 | 40代/50代 |
営業職をやめたいと思った理由 | 突発的な仕事が多いから |
会計系職種に転職した理由 | 取引先の代表取締役に経理・財務を見てほしいと頼まれたから |
会計系職種への転職で役に立った営業経験・スキル |
|
営業から会計系職種に転職する際に役に立った資格 |
税理士科目合格 |
営業経験で習得した会計知識を活かし、税理士資格を取って独立するという選択肢もあります。
上記の体験談のように、営業職で培った経験を活かしながら会計系の職種に転職・独立する場合、簿記や税理士など会計知識を習得できる資格を取得する道筋が考えられます。
営業が会計系の職種に転職する際に役立つ資格
営業職から会計系の職種に転職する場合、簿記や税理士などの資格取得をおすすめします。
ここでは、会計系の職種に転職する際に役に立つ4つの資格について見ていきましょう。
簿記
簿記とは、商業簿記に関する知識を証明できる資格です。
資格取得により会計系の職種への転職だけでなく、難易度の高い他の資格へのステップアップもしやすくなります。
簿記では決算書を正確に作成するスキルが身につき、様々なビジネスシーンで活かすことが可能です。
税理士
税理士は、税務の専門家としての知識と技能を証明できる資格です。取得後、税務申告や税務相談などの業務を行えます。
税務の専門家として活動できるため、社会的な信頼を得ることができ、安定した収入を得られる可能性が高くなります。
コンサルティングやアドバイザリー業務、会計参与、記帳代行、行政・司法の支援など様々な業務に従事できます。
公認会計士
公認会計士は、企業の財務諸表の監査に関する専門的な知識を持つ資格です。
国際的な基準に基づいた監査を行うスキルが習得可能です。
公認会計士資格は取得の難易度が高く、学習の過程で幅広い会計知識やスキルを習得できるため、高い給与やキャリアの安定性が期待できます。
USCPA(米国公認会計士)
USCPA(米国公認会計士)は、アメリカ各州が認定する公認会計士の資格です。アメリカをはじめ、日本や様々な国で受験できるため、世界的に認知度の高い資格といえます。
USCPAの試験は英語で実施されるため、会計知識だけでなく、監査業務に対応できる英語力も証明できます。
海外顧客と取引をしている監査法人、外資系企業やグローバル企業などへの転職で有利な資格です。
USCPAについて詳細を知りたい方は下記の記事も併せてご確認ください。
参照:アビタス「USCPAとは?魅力や取得後のキャリア・難易度・試験内容を詳しく解説」
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営業職をやめたい・つらいと感じた時には今後のキャリアを考えよう
営業職には厳しいノルマや飛び込み営業、拘束時間の長さなど、営業職特有のストレスやプレッシャーの原因となる要素があります。
そのため、営業に向いていない人のみならず、向いているという人でも心身ともに負担に感じるようになり、営業職をやめたいと感じてしまうケースが少なくありません。
営業職ではコミュニケーション能力や問題解決力など様々なスキルが身につくため、営業職から他の職種や他の業界へ転職することも、ストレスやプレッシャーから逃れる一つの手です。営業経験や身につけたスキルは転職活動において役に立つでしょう。
転職先の一つとして経理などの会計系の職種を選択する場合、簿記や税理士などの会計系の資格を取得することをおすすめします。
会計系の資格の中でも、国際的に認知度の高いUSCPAの資格が特におすすめです。
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