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金融系のおすすめ資格12選! 難易度や取得メリットも紹介

金融業界は人気の高い業界の一つです。金融業界で仕事をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

金融業界で仕事をする際には、業務に適した資格を持つことでスキルや知識を評価されやすくなります。

また、業務上必須ではないものの、取得によって知識やスキル・客観的評価が向上し、キャリアアップにつながる資格は数多くあります。

本記事では、多数ある金融系の資格の中から、特におすすめのものを厳選して紹介します。


金融系の資格を取得するメリット


資格取得には時間やコストがかかります。そのため、「わざわざ資格を取得しなくてもよいのでは」と考えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、金融系の資格を取得すると多くのメリットが得られます。ここでは、金融系の資格を取得する下記の3つのメリットを見ていきましょう。

  • 金融リテラシーの向上
  • キャリアアップにつながる
  • 金融業界で専門性の高い職種に就ける

金融リテラシーの向上

金融系の資格には、金融リテラシーの向上につながるものがいくつもあります。金融リテラシーが向上すると、業務内で役立つだけでなく、家計管理やライフプランニングにも活用できる点は大きなメリットです。

資産運用の重要性も高まっており、仕事とは関係なく金融リテラシー向上のための勉強をしている人も見られます。

投資や保険に加入する際に、自分で納得して商品を選択する力を身につけるためにも、金融リテラシーは欠かせません。

キャリアアップにつながる

現在金融業界で働いている人はもちろん、転職予定の人も資格取得によってキャリアの幅が広がる可能性があります。

会社から資格取得を推奨されるケースも少なくありません。その場合は、該当する資格を取得すると、評価が向上します。

会社によっては資格手当が得られることもあり、収入アップにつながることもあるでしょう。

キャリアアップのために資格取得を検討している場合、どの資格を取得するとキャリアアップにつながるのか事前に情報を集め、しっかり吟味することが大切です。

金融業界で専門性の高い職種に就ける

資格の中には、その資格を取得する人しか仕事ができない「独占業務」が存在するものもあります。また、難関資格を取得すると、希少性の高い人材として専門職に就きやすくなります。

専門性の高い職種に就きたい人は、その分野の資格取得を検討してみましょう。

難関資格といわれる資格でなくても、取得すればその分野に関する一定のスキルや知識を持つことを客観的に証明できます。

加えて、取得のための勉強で得た知識があると判断されると、さらに専門的なポジションにも抜擢されやすい点がメリットです。

金融リテラシーを高めたい人におすすめの資格


金融業界で働く人はもちろんのこと、それ以外の人にもおすすめしたいのが金融リテラシーが高められる資格です。

FPや日商簿記の資格を取ると、ビジネス上はもちろんのこと、プライベートで家計管理・資産管理・将来設計などを行う際にも活用できます。

FP(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャル・プランニング技能士(1級・2級・3級)は、年金や税金、相続、資産運用など、お金に関する幅広い知識が身につく国家資格です。検定試験は日本FP協会と金融財政事業研究会が実施しています。

ライフプランニングのスキルや知識を身につけたい人や、金融業界でも特に個人営業の機会が多い人におすすめの資格です。

それぞれの級数での勉強時間の目安を見ていきましょう。

級数 勉強時間の目安
1級 450~600時間
2級 150~300時間
3級 80~150時間

教養として金融リテラシーを学びたい人は3級、転職などで評価されるには2級、独立してさらに専門性を高めて働きたい場合は1級資格を取得しましょう。

参照:日本FP協会「FP技能検定とは」

日商簿記検定

日商簿記検定は、企業の経営活動を記録・計算・整理し財務諸表を作成・読解する知識やスキルが身につく公的資格です。

1級・2級・3級の他、簿記初級・原価計算初級がありますが、社会人の場合は3級から受験する人が多く見られます。

経理職で働きたい人や財務諸表を読みこなしたい人におすすめの資格です。

勉強時間の目安を見ていきましょう。

級数 勉強時間の目安
1級 500~1,000時間
2級 250~350時間
3級 50~100時間


教養として簿記の知識を身につけたい人は3級、転職などで評価されるには2級、連結決算や会計学など高度で専門的な知識をつけたい場合は1級を取得しましょう。

金融業界でキャリアの幅を広げたい人におすすめの資格


ここでは、金融業界でキャリアの幅を広げたい人におすすめの資格を見ていきましょう。資格を取ると、専門性の高い知識が身につくため他の人との差別化が図れます。

社内で希望の部署に異動したい人やこれから金融業界に転職したい人は、自身のキャリアを見据え、関連性の高い資格を取得しましょう。

証券外務員

証券外務員は、証券会社や銀行などで顧客に対して株式や債券などの金融商品の販売や勧誘を行う際に必要な公的資格です。日本証券業協会が実施しています。

金融取引に関する法律をはじめ、金融商品を扱うために必要な知識を習得します。金融商品の勧誘業務に携わりたい人にとっては必須の資格です。

勉強時間の目安を見ていきましょう。

級数 勉強時間の目安
一種 80~100時間
二種 50~80時間

一種と二種があり、一種のほうが難易度は高く、取得するとより幅広い業務を行えます。例えば、リスクの高い信用取引についての案内や勧誘を行うには、一種資格の取得が必要です。

参照:日本証券業協会「外務員資格試験|外務員資格試験とは」

参照:日本証券業協会「外務員|外務員とは」

証券アナリスト

証券アナリスト(CMA)は、日本証券アナリスト協会が認定している民間資格です。証券分析、財務分析、金融商品の知識が身につきます。

金融や投資のプロフェッショナルになりたい人や証券会社で勤務している人におすすめの資格です。

CMA試験は第1次レベルと第2次レベルに分かれており、それぞれの講座を受講し試験に合格しなければなりません。

また、第2次レベル試験合格後CMA認定を受けるには、実務経験が通算3年以上あることが条件になります。勉強時間の目安は第1次、第2次とも200時間程度です。


参照:公益社団法人日本証券アナリスト協会「CMAとは」

参照:公益社団法人日本証券アナリスト協会「資格・教育体系」

宅地建物取引士

宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引の専門家であることを証明する国家資格です。不動産業を営む際は、必要とされる人数の宅建士を事務所に置かなければなりません。

一般的に、不動産業界への転職に有利になる資格ですが、金融業界でも活用できます。

宅建士の勉強では、宅地建物取引業法や民法、不動産に関する税金についてなど、不動産取引に欠かせない知識を効率的に取得できます。銀行員として不動産取引に携わりたいと考える人におすすめです。

勉強時間の目安は400〜600時間と言われています。

参照:一般財団法人 不動産適正取引推進機構 「宅建試験」

金融窓口サービス技能検定

金融窓口サービス技能検定は国家資格です。金融窓口などで必要とされる能力が身についているかを検定します。

1級・2級・3級に分かれており、各級とも学科試験と実技試験が実施されます。

顧客対応やコンプライアンス、関連法令、金融経済知識、金融商品知識、相談業務等に関する知識などを体系的に習得できるため、金融機関の窓口で働く人におすすめの資格です。

それぞれの勉強時間の目安を見ていきましょう。

級数 勉強時間の目安
1級 120~140時間
2級 90時間
3級 50時間

3級の実技試験のみ「テラー業務(金融機関の窓口で、顧客の応対をする仕事)」と「金融商品コンサルティング業務」の2科目に分かれています。この2科目のうちからどちらか1科目を選択します。

参照:一般社団法人金融財政事情研究会「金融窓口サービス技能検定3級について」

参照:一般社団法人金融財政事情研究会「金融窓口サービス技能検定とは」

 

金融業界で専門的知識を使って活躍したい人におすすめの資格


金融業界の中でも、特定の領域で高度な専門的知識を使って活躍したい人におすすめの資格を見ていきましょう。

金融系の資格の中でも特に難易度が高い資格で、取得すると希少性が評価されます。

社会保険労務士

社会保険労務士(社労士)は国家資格です。社会保険および人事・労務の法律に関する高度な知識やスキルがあることを証明します。なお、勉強時間の目安は1,000時間程度と言われています。

企業の社会保険や労働保険の申請書作成、申請手続きの代行業務などは、社労士の独占業務です。

社労士は、金融業界で特に年金に関する業務に携わりたい人におすすめです。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対する診断やアドバイスを行う知識やスキルがあることを証明できる国家資格です。

資格を取得するためには、経済学・経済政策、財務・会計、運営管理、企業経営理論、経営法務などの幅広い分野の知識の習得が必要です。勉強時間の目安は1,000時間です。

中小企業診断士としての知識は、中小企業に対して融資を行う際などに活用できるほか、中小企業の経営者などに対して金融商品を紹介する時、経営支援を担当する際にも役立ちます。

アクチュアリー

アクチュアリーは、日本アクチュアリー会が実施する民間資格です。試験では統計学などの数学分野に関する知識が問われます。

数理業務のプロフェッショナルで、確率論や統計学など数理的知識を使い、保険料率の算定やリスク分析などに取り組みます。

例えば、生命保険・損害保険などの金融商品の設計や、公的年金の制度設計など様々な場所で活躍できる資格です。

勉強時間の目安は1,100~1,600時間です。ただし、第1次試験と第2次試験は年に一度、同日に実施されており、第2次試験を受けられるのは第1次試験合格者のみであるため、資格取得までに最低2年はかかります。

参照:公益社団法人日本アクチュアリー会「アクチュアリーになるには」

税理士

税理士は、税の専門家であることを証明する国家資格です。資格を取得するには、簿記論・財務諸表論の2科目と税法に属する3科目(所得税法または法人税法のどちらか1科目は必ず選択)に合格しなければなりません。

資格取得までの勉強時間の目安は4,000時間です。

「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」は税理士の独占業務です。

金融機関をはじめ金融業界では、複雑な会計や税務処理が多く、税理士としての高い専門性を活かして活躍できるため、高く評価されます。

参照:国税庁「税理士試験の概要」

公認会計士

公認会計士は、会計監査のプロフェッショナルであることを証明する国家資格です。医師・弁護士と並ぶ三大国家資格の一つといわれており、難易度が高いことでも知られています。

勉強時間の目安は2,500〜3,500時間です。

大手銀行のコンサルティング部門や管理部門、投資銀行の引受業務、証券会社の引受審査業務、各機関のバックオフィス業務など、金融業界においても多くのニーズがあります。

USCPA(米国公認会計士)

USCPAは、米国公認会計士協会が試験を実施する会計士資格です。試験は英語で行われるため、会計に関する知識だけでなく英語力があることの証明にもつながります。

アメリカをはじめ国際的な知名度が高く、グローバルに活躍したい人にもおすすめの資格です。

日本の公認会計士と同様、大手銀行のコンサルティング部門や管理部門、投資銀行の引受業務をはじめ、様々な業務で資格を活かせます。

英語が分かり、米国会計基準の財務諸表の監査ができるため、他の人との差別化が図れます。

勉強時間の目安は1,200〜1,500時間です。

USCPAについて詳細を知りたい方は下記の記事も併せてご確認ください。

参照:アビタス「USCPAとは?魅力や取得後のキャリア・難易度・試験内容を詳しく解説」

■USCPA米国公認会計士)を取得するならアビタスで!

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特に、USCPAに関しては、講座を開講して以来6,000人以上の合格者を輩出しています。日本在住合格者の約3人に2人はアビタス卒業生です。

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金融系の資格を取るなら、自分の目的に合わせて適切な資格を選ぼう


金融系の資格としておすすめの資格を12個紹介しました。

一口に金融系資格といっても、様々な資格があります。

例えば、FPや日商簿記などは金融リテラシー向上につながるため、金融業界を目指す人以外にもおすすめの資格です。

キャリアの幅を広げたい場合は、証券外務員や証券アナリストなどの資格を検討してみましょう。

専門性を高めるための資格には、公認会計士や税理士、USCPAなどがあります。

金融業界でどのような活躍をしたいのか、自分のキャリアや目的に合わせて適切な資格を取得するとよいでしょう。

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